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「冲天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

冲天の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
愚禿親鸞」より 著者:西田幾多郎
を示したものであろう。終りに宗祖その人の人格について見ても、かの日蓮上人が意気|冲天《ちゅうてん》、他宗を罵倒し、北条氏を目して、小島の主らが云々と壮語せしに比....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
米友はそのところを去って、再び川中島の川原を彷徨《さまよ》う。 時は深夜、月は冲天にある。興に乗じて米友は、手にせる杖槍を取って高く空中に投げ上げ、それを腕で....
変った話」より 著者:寺田寅彦
登って行けばいつかは鶴と同じ高さまで登れる。しかしこの天井を取払うと鶴はたちまち冲天に舞上がる。すると亀はもうとても追付く望みはないとばかりやけくそになって、呑....
バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
く現われることであろう。間もなく吾々の校庭にはそれが雲とそそり立つであろう。その冲天の姿こそ、若きカリフォルニヤのシンボルである。これを無用の長物と呟かしめる事....
三国志」より 著者:吉川英治
夕方に迫っていた。終日の宴に呉侯は大酔して眠っていたところであったが、聞くや否、冲天の怒気をなして、 「おのれ履売りめ、恩を仇で返すばかりか、わが妹を奪って逃げ....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
左側の岩壁は一層尖り方が甚しい、大小幾多の峰尖が殆んど皆直立しているので、劒戟冲天の有様を呈している。雪渓の中央に立って、この牙のように駢立して鋭く突立った両....