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冷え込む
「冷え込む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冷え込むの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
びにその一本の枝だけ、雲行きの早い空の中で揺れつづけて騒いだ。
襟もとの薄寒く
冷え込むまま、人通りのない初冬の往来に立っていても、矢代は、枯枝に留った鴉の黒い....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
前 黒い森の上には戸鎌のような月が懸っていた。春はどこかへ行っちまって、いやに
冷え込む今宵だった。森をめがけて、すたすた近づいて来る一つの人影。 それがいき....
「夜の靴」より 著者:横光利一
朝からの若やいだ私の気持ちが急にぺたんと折れ崩れて坐った。背面の山のなだれが背に
冷え込むのを覚え、襲って来ている若い時代が傷つき仆れた荒涼とした原野の若木に見え....