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「冷害〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

冷害の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第五氷河期」より 著者:海野十三
うではないか。火山の爆発の予知さえできていない。台風の通路を計算する力さえない。冷害の年がくることを予報する力さえない。天気予報が、このごろになって、やっと大分....
社会時評」より 著者:戸坂潤
三位一体の改組その他 罷業不安時代 パンフレット事件及び風害対策 高等警察及び冷害対策 試験地獄礼讃 免職教授列伝 ギャング狩り 膨脹するわが日本 大学・官吏....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
、東北の一昨年の凶作は、結局は全く太陽の黒点の責任だというのである。凶作の原因は冷害であって、その他の何ものではないというのだから、なるほどそうには違いないだろ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
あがっているところへ、北上平野は上々の豊作で安い米が買えた。だいたいに奥州は水害冷害が甚しいが、この北上平野だけは古来から殆ど手を施さずして水害も少く別格の穀倉....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
であったのが第一の理由には相違ないが、新潟や秋田の積雪の甚しさも論外なのだろう。冷害や水害や、辛うじて一毛作しかできないという風土の貧しさや暗さは、雪国の農民住....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
れて掲くように静かに聞えれば,その年は豊年だが,空臼をつくような音だと,その年は冷害などで穀物がとれぬという. また,その音がはるか沖の方に聞えることがある.....
イグアノドンの唄」より 著者:中谷宇吉郎
カインの末裔《まつえい》の土地 終戦の年の北海道は、十何年ぶりの冷害に見舞われ、米は五分作か六分作という惨めさであった。豊作でさえ米の足りない北....
硝子を破る者」より 著者:中谷宇吉郎
なか融けないために作付《さくづけ》が遅れるとか、寒国地方で水田の水温が低いために冷害の厄を蒙《こうむ》るとかいうような問題は、もちろん天候に起因しているのである....