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冷泉
「冷泉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冷泉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ちねえ。いや、まだ怪しからねえのは、そいつが京都の公家の娘だと云っているそうだ。
冷泉為清卿の息女で、左衛門局だとか名乗って、白の小袖に緋の袴をはいて、下げ髪にむ....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
が、いつまでも見送ってくれていた。 乗鞍岳 一月五日 晴 番所原八・〇〇
冷泉小屋一二・〇〇－一・〇〇 乗鞍頂上三・〇〇
冷泉小屋四・〇〇 四日の夕方、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
当たる。その青年時代には尾張熱田の社司｜粟田知周について歌道を修め、京都に上って
冷泉殿の歌会に列したこともあり、その後しばらく伴蒿蹊に師事したこともあるという閲....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
「よくご存知だの、どうして知られた？」 「女方術師、蝦蟇《がま》夫人、その本名は
冷泉｜華子《はなこ》、そのお方の透視《みとおし》で知れた」ここでウンと威張ったが....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
物の到来したことがある。今川の賓客として駿河におもむいた者には、三条実望のほかに
冷泉為和等もあり、これも実隆と親しい。されば今川家と実隆とは、その音信に必ずしも....
「源氏物語」より 著者:紫式部
言を兼ねて順序のままに左大将に移り、この人も幸福に見えた。六条院は御譲位になった
冷泉院に御｜後嗣のないのを御心の中では遺憾に思召された。実は新東宮だって六条院の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
の宴で明かそう」 こう六条院は言っておいでになった。杯が二回ほどめぐった時に、
冷泉院から御使いが来た。宮中の御遊がないことになったのを残念がって、左大弁、式部....
「「平家物語」ぬきほ（言文一致訳）」より 著者:作者不詳
の美人でその上、二人とない琴の上手な女房が居らっしゃった。その頃まだ少将であった
冷泉の大納言隆房の卿が節会に参内せられた時、一目見て恋された女房である。始めは恩....
「浅間山麓より」より 著者:寺田寅彦
い。 岩塊の頂で偶然友人Ｎ君の一行に逢った。その案内で程近い洞穴の底に雪のある
冷泉を紹介された。小さな洞穴の口では真冬の空気と真夏の空気が戦って霧を醸していた....
「雪の宿り」より 著者:神西清
寺をはじめ、浄菩提寺、仏心寺、窪の寺、水落の寺、安居院の花の坊、あるいは洞院殿、
冷泉中納言、猪熊殿など、夥しいことでございましたが、民の迷惑も一方ならず、一条大....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
事件は、もっと昔に遡らなければならない。……これは誰もが承知していることだが、後
冷泉天皇の御宇にあって、奥州の酋長｜阿部の頼時が、貞任、宗任の二子と共に、朝廷に....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
のことだった。大倉粂馬さんという人の書かれたもので、大倉集古館におさまって居る、
冷泉為恭筆の阿弥陀｜来迎図についての、思い出し咄だった。不思議と思えば不思議、何....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
」で、いずれも桜痴居士の新作である。仲国はむろん団十郎で、小督局が秀調、小女房｜
冷泉が新蔵、「高野物狂」では高師四郎が団十郎、児龍若が女寅であったが、取分けて仲....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
転倒して呼ばるるに至ったものと思われる。かかることは上方地方に古今その例が多い。
冷泉をレンゼイ（後にはさらにレイゼイと訛る）、定考をコウジョウ、称唯をイショウ、....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
第四には、第九節の定家論の所で註の中に紹介した定家歌集を訂正する。定家の後裔｜
冷泉為臣伯爵自ら編纂した『藤原定家全歌集』が、定家七百年｜遠忌の記念として出版さ....