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冷蔵庫
「冷蔵庫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冷蔵庫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蛇の死」より 著者:海野十三
日目になって、初めて新しい二つの報告が集って来た。一つは、あの日以来吉蔵の店では
冷蔵庫へ入れる氷を五貫目ずつ余計使っている事実、一つは、あの日を境にして失踪した....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
っている。 「糞壺」のストーヴはブスブス燻ってばかりいた。鮭や鱒と間違われて、「
冷蔵庫」へ投げ込まれたように、その中で「生きている」人間はガタガタ顫えていた。ズ....
「海底都市」より 著者:海野十三
んたいぐう》にするなんて、とんでもないことだ。政府に見つかれば、もちろん君は海底
冷蔵庫の壁になるしかないんだ」 カビ博士は僕のことばをひっくりかえして、いつか....
「恐竜島」より 著者:海野十三
いる。 つめたいこの洞穴《ほらあな》の中に保存されているということは、たとえば
冷蔵庫の中に貯蔵されたのと同じ効果を生じたものらしい。ふしぎなほど何百年もの前の....
「超人間X号」より 著者:海野十三
しょうぜん》として、エレベーターからふたたび姿をあらわしたのである。小わきには、
冷蔵庫にしまってあった、自分のもとのからだをだいていた。 「山形君、どうしたんだ....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
ことを思い出した。 「やあ、鮭の燻製でもいいから、ありつきたいものじゃな。うちの
冷蔵庫の隅に尻尾ぐらいは残っていそうなものだ」 博士は生唾をごくりと呑みこみな....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
かにバイソンの燻製がまだ少し残っていたっけ」 金博士はにやりと笑って立上ると、
冷蔵庫の中へ頭を突込んだ。....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
いていた。 この監房は、ふしぎに寒くない。氷の中にとじこめられているのだから、
冷蔵庫の中に入っているようなもので、さぞ寒かろうと思ったのに、かえって温い感じが....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
のは、いつもヒルミ夫人の特別研究室に置いてあったものだった。それは最新式の携帯用
冷蔵庫であった。夫人は時折、この鞄のなかに、動物試験につかった犬や兎の解剖屍体を....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
で留守番をしてお料理はお前が好きなようにこしらえておあがりといわれていても、私は
冷蔵庫のお肉やお魚には手をつけずカンヅメをさがす、カンヅメがなければ御飯にカツブ....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
の人なら大概たんすにしまう品が食器棚にはいつていたり、流しの棚にあるはずのものが
冷蔵庫にしまつてあつたりする。だから彼女の不在中にものを探しあてることはほとんど....
「母たち」より 著者:小林多喜二
」をやっていると書いていたが、こっちでそんな時間に、そんなことをしたら、そのまゝ
冷蔵庫に入った鮭のようにコチコチになってしまうよ。 家へ来たのは朝の五時。やっ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
言ってきたから、女房をつれて出かけた。 すると奴めモミ手しながら私にだけそッと
冷蔵庫をあけて見せた。中にキラキラと赤く光沢を放っている美しい一山のマコがある。....
「インチキ鮎」より 著者:北大路魯山人
驚いた。 ところが、底には底があるもので、河岸あたりであゆが売れ残ると、これを
冷蔵庫へストックしておく。それがいつとはなしに何千何百とたまってくる。そうなると....
「生き烏賊白味噌漬け」より 著者:北大路魯山人
漬け込むこと。漬かり加減は春の陽気で、まる二日目くらいから五、六日目までがよい。
冷蔵庫に置くか否かでは大変な相違があるから、この辺のことは各自が常識で考えなけれ....