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冷血漢
「冷血漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冷血漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
助平爺ひとりだ! 白っぱくれてもらわんときまいよ。おい! 泣きながら踊ってたぞ!
冷血漢め! 電話掛けたのは、貴様の老いぼれた顔を見たくないからだ。ありがたく思え....
「怪夢」より 著者:夢野久作
んぴにん》。キ……貴様はコノ俺を……オ……オモチャにして殺すのか……コ、コ、コノ
冷血漢……」 「科学はいつも冷血だ……ハハ……」 相手は白い歯を出して笑った。....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
見るべきで、そこに人間としての彼を見る事が出来るではないか。もし彼が人間味のない
冷血漢であって、支倉の自白に多少でも強制の痕がある事を認めたら、恐らく後日自白を....
「浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
庭生活を営んでいたのだろう。ちっと「浴槽の花嫁」が途切れているのだ。こんな怪奇な
冷血漢がこの地上にただ一人の愛する者を持ったということは、考えてみると、不思議な....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
代のきれ者たるマランとい主人公です。 フーシェは、バルザックの方が生きた大した
冷血漢、非良心な政治家の典型としてかいて居ります。ツワイクはセンチメンタルです。....
「失策記」より 著者:豊島与志雄
話なかなか困難だろうと。 私に見境がなく、相手が悪かったのだ。謹直な彼は、私を
冷血漢だとひどく憤った。その誤解をとくのには、如何なる借金をするよりも骨が折れた....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
してそれが彼らの生存の理由なんだ。すべての者が生きなければいけない。」 「彼らは
冷血漢です、われわれは生活のために血まみれになり、芸術上でなすべき戦いに疲れはて....
「炎の人――ゴッホ小伝――」より 著者:三好十郎
言うんだ。それが君にはわからんのだ。君はそれを反対の意味にしか取れない。そう言う
冷血漢だ君は! ゴー 現に、君の絵が売れるようになればと言うが、一枚でも売れたこ....
「城」より 著者:カフカフランツ
ことを大いに怒りながら、あの手紙を書いたらしいんです。あの手紙に対しては、どんな
冷血漢でもはじめは腹を立てたにちがいありません。でも、そのあとでは、アマーリア以....
「天を怖れよ」より 著者:小川未明
てられて、宿無しとなった毛の汚れた犬が、犬殺しに捕えられた時、子供等が、これ等の
冷血漢に注ぐ憎悪の瞳と、憤激の罵声こそ、人間の閃きでなくてなんであろう。 これ....