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冷語
「冷語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冷語の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
ましかったろうの」という声は嘲《あざけ》るごとし。 女は答えざりき。渠はこの一
冷語のためにいたく苦痛を感じたる状《さま》見えつ。 老人はさこそあらめと思える....
「黴」より 著者:徳田秋声
た。口からは毒々しい語がしきりに放たれ、弛みを見せまいとしている女のちょっとした
冷語にも、体中の肉が跳びあがるほど慄えるのが、自分ながら恐ろしくも浅ましくもあっ....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
てわざと召使いの者を例の大音声にしかり飛ばさるるその声は、十年がほども継母の雄弁
冷語を聞き尽くしたる耳にも今さらのように聞こえぬ。それも初めしばしがほどにて、後....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
って感応寺の和尚様に胡麻を摺り込むという話しだが、それは正気の沙汰か寝惚けてかと
冷語をまっ向からやったところ、ハハハ姉御、愚鈍い奴というものは正直ではありません....