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凍え死に
「凍え死に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
凍え死にの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「百姓の夢」より 著者:小川未明
がかかっていました。 「来年の春までは置いてやるぞ。だが、今夜この野原でふたりが
凍え死にをしてしまえば、それまでだ。俺は、もう、もう一足も歩けない。おまえは道が....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
、その姿勢のまま、臆する色もなく横蔵に言った。 「私、たいへん寒いんですの。もう
凍え死にしそうですわ。いえいえ決して、あなたがたの敵ではございませんから」 そ....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
も行き届かない時代に起ったとしたらどうでありましょう。おそらくその多数は飢え死に
凍え死にするか、あるいはひと思いに自殺でもしたでありましょうが、幸いに生き残った....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
門口にいられはすまいか。 お兼 そんな事があるものですか。あんな所に立っていたら
凍え死にしてしまいますわ。 左衛門 でも気になるから、見て来てくれ。 お兼 見て....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
っと百まで生きるでしょうし、頓死など待っているうちに、孫の私のほうが山中の寒さに
凍え死にするような事になるかも知れません。思えば思うほど、心細くなります。昔の遊....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
事で、ピューピュー風に吹かれた大病人上りの大惣が寒がります。哀れなお話で、今にも
凍え死にそうな色になって『寒い寒い』と云いますので、タッタ一枚着ておりました私の....
「雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
るまでは、お上げ申すわけには参りませぬが、この雪に、そんな所においでなされては、
凍え死にまする。――土間へ這入って、芋粥なと召し喰がりませ」 「かたじけない――....