» 凍え

「凍え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

凍えの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
事着を一枚一枚脱いで、竈のあたりに掛けつらねて、ふだん着に着かえる。一日の寒気に凍え切った肉体はすぐ熱を吹き出して、顔などはのぼせ上がるほどぽかぽかして来る。ふ....
自叙伝」より 著者:大杉栄
僕は冬、三尺も四尺も雪が積って、まだ踏みかためられた道も何にもないところを、凍えるようになって通った。行くと、先生のお母さんが寒そうな風をして、小さな火鉢に....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
悪魚の腹にも葬られずに、数時間の後に引揚げられたが、彼はその金を懐ろにしたままで凍え死んでいた。 これを話した人は、彼の死はその罪業の天罰であるかのように解釈....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
んな状をするのではありません。実はまるで衣類がない。――これが寒中だと、とうの昔凍え死んで、こんな口を利くものは、貴方がたの前に消えてしまっていたんでしょうね。....
転機」より 著者:伊藤野枝
間にぬめり込んで、すぐ足首までかくしてしまった。そのつめたさ! 体中の血が一度に凍えてしまう程だ。二三間は勢いよく先に歩いていった山岡も、後から来る私をふり返っ....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
もれて、人影のざわざわと通り過ぎたのは――真中に戸板を舁いていた。――鳥旦那の、凍えて人事不省なったのを助け出した、行列であった。 町の病院で、二月以上煩った....
獄中消息」より 著者:大杉栄
にしてくれ。魔子、赤ん坊、達者か。 昨日は近藤を無駄に帰して済まなかった。手が凍えてとても書けないのと、あのペンにはもうインクがはいっていなかったのだ。本の背....
化鳥」より 著者:泉鏡花
笑ったそうで、 (はい、いえ、大丈夫でござります。人間をこうやっといたら、餓えも凍えもしようけれど、獣でござりますから今に長い目で御覧じまし、此奴はもう決してひ....
醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。そのうちしかしもう全く疲れきってしまい、どうする事も出来ずにぐったりと水の中で凍えてきました。 が、翌朝早く、一人の百姓がそこを通りかかって、この事を見つけ....
木曽の旅人」より 著者:岡本綺堂
らはなかなか冷えますね。」 「夜になると冷えて来ますよ。なにしろ駒ヶ嶽では八月に凍え死んだ人があるくらいですから。」と、重兵衛は焚火に木の枝をくべながら答えた。....
註文帳」より 著者:泉鏡花
ッていたんだけれど、深切にいっておくんなさるから、白状すりや渡に舟なんで、どうも凍えそうで堪らなかった。」 と語るに、ものもいいにくそうな初心な風采、お杉はさ....
革命の研究」より 著者:大杉栄
パンもなくして大道にぶらつき、または将軍どものやすやすと退却する間に雪の中に餓え凍えてうろついたものだけが、立ち入る権利があるのだ。民衆の復讐を審いて、きのうは....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
如く酔ってしまった。その酔いには濃淡があった。旧十一月の末のことだから、ときどき凍えるような西北の風が来て、あたりを掃いた。それが地震や雷の暇に来るときは寺囲い....
女の決闘」より 著者:オイレンベルクヘルベルト
のである。なんだか女学生が、今死んでいるあたりから、冷たい息が通って来て、自分を凍えさせるようである。たった今まで、草原の上をよろめきながら飛んでいる野の蜜蜂が....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
からぬ、そういう旁※としたものの存在を思わせる事だった。 定山渓ではザクザクと凍えた積雪を踏んで宿へ入った。どてらに着換え、太い薪をくべて座敷のストーブを囲む....