凍寒[語句情報] » 凍寒

「凍寒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

凍寒の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
るということは、ちょっとほかにはあり得ないことだろう。というのはもうかなり厳しい凍寒《いて》が襲来して、しかもそれがいよいよはなはだしくなりそうな脅威を感じさせ....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
れは、本船と切り離された板片《いたきれ》の上にすがっているような心細さを感じた。凍寒はナイフのように鋭く痛くわれらの薄着の肌《はだ》をついた。飛沫《ひまつ》は絶....
石狩川」より 著者:本庄陸男
に黒い頭を出していた。粗末な草小屋の中で、厳しい冬の間、そうしなければ耐えられぬ凍寒を防ぐため、熾《さか》んに燃しつづけた。煙が、棟の雪だけを融け去らしていた。....
食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
に欠くことの出来ない食糧その他の第一必要品の供給が不足し困難になって、一旦、饑餓凍寒の状態が目前に切迫した危急の場合に臨めば、今もなお、食物が全く決定的に専ら生....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
からといって、まことに不適当な土地に、ひょろひょろしたような貧弱な小麦を、しかも凍寒害を蒙って禿頭病にかかったような麦畑を耕作しておりますよりも、少し極端な言い....