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凜冽
「凜冽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
凜冽の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偽りのない文化を」より 著者:宮本百合子
破滅のうちに生きていながらその破滅を意識の正面にうけとってゆくリアリスティックな
凜冽さが足りない。そして、それは昨今ますますぼやかす方向にみちびかれている。破滅....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
間的離愁がただよっていないという事はない。すでに斯うして武装した軍隊を見ると秋霜
凜冽《しゅうそうりんれつ》、矢も楯もたまらぬ、戦わざるにすでに一触即発の肉弾にな....
「新年雑俎」より 著者:寺田寅彦
玄関の前に立って呼鈴を鳴らしてもなかなかすぐには反応がなくて立往生をしていると、
凜冽たる朔風は門内の凍てた鋪石の面を吹いて安物の外套を穿つのである。やっと通され....
「寒中滞岳記」より 著者:野中至
ことあるも、何ともなきを仮粧《かそう》したり、また土用中なるにもかかわらず寒気|
凜冽《りんれつ》にして、歯の根も合わぬほどなるも、風雨の中を縦横奔走して、指揮監....