凜烈[語句情報] »
凜烈
「凜烈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
凜烈の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高山の雪」より 著者:小島烏水
、雪の少ないのは、太平洋方面が冬季に、比較的温暖であるばかりでなく、日本海からの
凜烈《りんれつ》なる北風は、多量の雪を北アルプスの斜面や、山頂に振り落して、南ア....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
親の諫止をも聴かず、富士山頂測候所設立の壮挙を企てたものらしい。そうして只圓翁の
凜烈の気象は暗にこれに賛助した事になるので、翁の愛嬢で絶世の美人といわれた到氏夫....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
うに、足もとに散らばりはじめた、東の空に、どうしても忘れられない富士山が、清冷|
凜烈なる高層の空気に、よくも溶けないとおもわれるような、しなやかな線を、八字状に....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
鉄壁《とうちてっぺき》、中村城のそと構えである。
寒星、風にまたたいて、深更霜
凜烈《しんこうしもりんれつ》。
町家、城中ともに眠りについて、まっくらな静けさ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
党員の一人《いちにん》、甲板《かんぱん》の上に立ち上りて演説をなせるなり。殺気|
凜烈《りんれつ》人をして慄然《りつぜん》たらしむ。市中ならんには警察官の中止解散....