凝り固まり[語句情報] » 凝り固まり

「凝り固まり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

凝り固まりの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
を並べている建築屋もある。 そんなのを見てまわると、どれもこれもバラック趣味の凝り固まりである事が第一番眼に付く。文化生活の第一条件は、その住宅が必ずやバラッ....
老年と人生」より 著者:萩原朔太郎
偏狭なモノマニア的のものである。彼らは何事かを思い詰めると、狂人の如くその一念に凝り固まり、理想に淫《いん》して現実を忘却してしまうために、遂《つい》には身の破....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
々の血統の縮図……又、或る一人の性格というものは、その人間の先祖代々の精神生活の凝り固まりとも考えらるべきもので御座いますから、そのような点を考慮致しまして、そ....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
からこれを生命と守り通して来た利己心――生命の保存と永続の二つの本能のいとなみに凝り固まりました。 姿は人間でありながら、心は昔の獣のまま喰って惚れて生きてい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
甲斐がない。宣伝を試みても宣伝甲斐がない。我等うたえども、彼踊らず、です――下の凝り固まりがいっこう動揺しないものですから、茂太郎はあきらめてこういうふうに開き....
源氏物語」より 著者:紫式部
氏は、 「なぜお后にしなければならないのだろうね。それでなければ自殺させるという凝り固まりでは、ほかから見てもよい気持ちはしないだろうと思う」 などと言いなが....
女難」より 著者:国木田独歩
狗になったのでございます。私の性質でありましょうか、私だけは若い者の中でも別段に凝り固まり、間がな隙がな、尺八を手にして、それを吹いてさえいれば欲も得もなく、朝....