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凝議
「凝議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
凝議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
もしや看護婦が御入用ではございませんかしら……」 診察室の装飾に就いて家具屋と
凝議《ぎょうぎ》をしていた私の姉と、妻の松子とは、顔を見合わせて彼女の勇敢さに感....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
義剛、月成勲、宮川太一郎なぞいう多士済々たるものがあったが、この風聞に就いて種々
凝議した結果、とにも角にも頭山と奈良原に行って様子を見てもらおうではないかという....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
から辞意を決していたのだそうで、当時の林教育総監や真崎軍事参議官やがその前後策を
凝議していたということだ。これで見るとこの歴史はただの流行性感冒だけでは説明され....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
の群らしくそんなことに関係なく、しじゅう汽車に驚いて集まってみたり、池に直面して
凝議したりなんかばっかりしてる。 SAY! 古く粗雑に幸福な影絵の国ほるつがる....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
っているのは丹下左膳の声らしいが、あとは小声に変わって聞こえなくなった。
鳩首
凝議《きゅうしゅぎょうぎ》――とみえて、にわかにヒッソリとした静けさ。
突然!....
「中庸」より 著者:坂口安吾
転居せしめてしまったのである。 ために役場の楼上には緊急村会がひらかれて対策が
凝議せられた。村会の意見では、学校側の処置は村に対する公然たる対敵行為であるとい....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
円持ってこい、と神示をたれて追い返されてしまった。 残された幹部が額をあつめて
凝議したが埒があかない。 「どうです。なんとか苦面して、三百万円、届けては。わが....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
た人々のところへ、駈け集まって来た。そして、門を閉じ、警戒を厳重にして、書院で、
凝議した。
「わしは、評定所へ出る。そして、争う。それは――」
近藤隆左衛門は....
「魔像」より 著者:林不忘
「そうだ。だが、上司へはもう聞えておる。老中、若年寄、大目附など、寄りより鳩首
凝議《きゅうしゅぎょうぎ》しておるとのことじゃ」 「ふふむ。何を協議しておるのか....
「外務大臣の死」より 著者:小酒井不木
って行った。I総監は捜索の人々と共に深更まで外相官邸に留まって、今後の捜索方針を
凝議したが、犯人捜索の責任は自分の双肩にかかっているので、さすがに興奮の色をその....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
をめぐる痴情の疑いなぞは、もちろん見当らぬ。関係当局でも近来の怪事件として、急遽
凝議、不審の眉をひそめている」 これが、去月二十四日に現れた、この事件に対する....
「三国志」より 著者:吉川英治
――その朝、曹操は、虫が知らせたか、常より早目に起きて、諸将を閣へ招き、何事か
凝議していた。 そこへ、巡邏からの注進が聞えたのである。 「――寿亭侯の印をは....
「三国志」より 著者:吉川英治
も、大不満を含んで、早くも、 「いかにして、※の君を立てるか」を、日夜、ひそひそ
凝議していた。 ――とも知らず、劉表の長男劉※は、父の危篤を聞いて、遠く江夏の....
「三国志」より 著者:吉川英治
。 やがて孟達は、べつな閣へ来ていた。劉封はそこへ行って、ただ二人きりで問題を
凝議しだした。――何分この上庸でも今、各地の小戦争に兵を分散しているところであっ....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
て、またそれを戸狩の者や、四人の藩士が息ぐるしく取り囲んで、いよいよ、果し合いの
凝議をしはじめた時分になると、真っ蒼な顔を上げて、自分の運命についてもその人々の....