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几上
「几上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
几上の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
、絶えず彼を支配しつづけた。彼は度たび本を前に夜を徹したことを覚えている。いや、
几上《きじょう》、車上、厠上《しじょう》、――時には路上にも熱心に本を読んだこと....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
山やや近し、時に坐客数人まさに満を引く、※然《こうぜん》の声左右にあるごとく酒|
几上《きじょう》に傾かざる者なしとあって、虎の声は随分大きいが獅に劣る事遠しだ、....
「三国志」より 著者:吉川英治
を感じて、何気なく振向いた。 「あっ、君か」 びっくりしたように、彼はあわてて
几上の一文を袂の下にしまいかくした。王は、それへ眼をとめながら、 「――何ですか....
「三国志」より 著者:吉川英治
。せめて先生に一筆のこして参りたく思う」 「おやすいこと」 諸葛均は、立って、
几上の文房四具を取り揃え、玄徳の前にそなえた。 筆の穂も凍っている。玄徳は雲箋....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
れば、むしろタジナのタジという語に、前と後とが附加したものだろうと考える。単なる
几上の論としては、本来長かった語が分解して、タジまたはイタを生じたものと言い得る....