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凡聖
「凡聖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
凡聖の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《こも》り、終りて皆羅漢果を証し、神通力もて空を凌《しの》いで去った。千年の後は
凡聖同居す。百余年この方《かた》は坊主一疋もいなくなり、山神形を易《か》えあるい....
「人生における離合について」より 著者:倉田百三
つめた身の処分を要すべきものではない。まして大乗仏教のような深い見方をすれば、「
凡聖逆謗ひとしく廻入すれば衆水海に入りて味一つなるが如し」というような趣きもある....
「親鸞」より 著者:三木清
の特徴は無戒ということである。そこには道俗の本質的な区別はなくなる。賢愚、善悪、
凡聖、老少、男女の区別も意義をなくする。それは聖道自力の教とは異なる絶対的な教が....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
サ府において種々の点から観察した概略のお話は既に述べたごとくでありまして、いずれ
凡聖同居の浄土にはいろいろのものがあるのは普通のはずである。とにかくラサ府は悪魔....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の言葉で、「煩悩即菩提」(迷いや欲の本性は取りも直さず悟りのもと)と言ったり、「
凡聖|不二」(愚かしい心と霊知の心と根は一つ)と言うのは、この事を指しているので....