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処子
「処子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
処子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
呆気《あっけ》にとられたなり、しばらくは「御用ですか?」とも何とも言わずに、この
処子《しょし》の態《さま》を帯びた老教官の顔を見守っていた。
「堀川君、これは少....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
す?」
「いや、別に不審という訳ではないのですが、実は、――」
主人はほとんど
処子《しょし》のように、当惑そうな顔を赤めました。が、やっと寂しい微笑を洩すと、....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
」なども当時の田舎の中学生にはやはり一つの新しい夢を吹き込むものであった。宮崎湖
処子の「帰省」という本が出て、また別な文学の世界の存在を当時の青年に啓示した。一....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
佳人の奇遇」の第一ページを暗唱しているものの中に自分もいたわけである。 宮崎湖
処子の「帰省」が現われたとき当時の中学生は驚いた。尋常一様な現実の生活の描写が立....
「北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
を回顧すると民友社というものは、大きな貢献をした事は事実であるし、蘆花、独歩、湖
処子の諸君の仕事も、民友社という事からは離しては考えられない。遠くから望むと一群....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
、その詩の音調の卑俗な事は、たとい新体詩史をどんなに激賞しても、中西梅花・宮崎湖
処子を尊敬させはしないのである。北村透谷に於てすら殆、無思想を感じるのは、思想的....