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処置
「処置〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
処置の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
ているばかりだった。僕はその時三人の夫に手代の鼻を削ぎ落した後《のち》、ダアワの
処置は悔恨《かいこん》の情のいかんに任《まか》せるという提議をした。勿論誰もダア....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
がい》ない私自身を責めました。が、徒《いたずら》に責めるばかりで、何一つ然るべき
処置も取らない内に、残暑はまた朝寒《あささむ》に移り変って、とうとう所謂《いわゆ....
「冬」より 著者:芥川竜之介
っと落ち着いているらしかった。僕は出来るだけ正確に彼等に従兄の伝言を話し、今度の
処置を相談し出した。従姉は格別積極的にどうしようと云う気も持ち合せなかった。のみ....
「影」より 著者:芥川竜之介
ざるは、再三御忠告……貴下が今日《こんにち》に至るまで、何等|断乎《だんこ》たる
処置に出でられざるは……されば夫人は旧日の情夫と共に、日夜……日本人にして且|珈....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
ですからな。殊にゾイリア国民が、早速これを税関に据えつけたと云う事は、最も賢明な
処置だと思いますよ。」
「それは、また何故《なぜ》でしょう。」
「外国から輸入さ....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
に広い国外の自由の天地を与えるのは、到底《とうてい》彼等の忍び難い、寛大に過ぎた
処置であった。彼等はまず彼の鬚《ひげ》を、一本残らずむしり取った。それから彼の手....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
れば、もう一刻の存在も苦痛なほど、切迫して参りました。ここで私は、ついに断乎たる
処置を執る事に、致したのでございます。
そう云う必要に迫られて、これを書いた私....
「或る女」より 著者:有島武郎
いひねくれた妬《ねた》みひがみが、明らかに夫人の表情に読まれ出した。しかし実際の
処置としては、くやしくても虫を殺して、自分を葉子まで引き下げるか、葉子を自分まで....
「或る女」より 著者:有島武郎
かし葉子はすでにそれをじっとこらえるだけの冷静さを回復していた。倉地の妻に対する
処置は昨夜のようであっては手ぎわよくは成し遂げられぬ。もっと冷たい知恵に力を借り....
「片信」より 著者:有島武郎
男だ。未来は未来の手の中にあるとしておこう。来たるべきものをして来たるべきものを
処置させよう。
結局僕の今度の生活の展開なり退縮なりは、全く僕一個に係《かかわ....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
ランシスから知らされていた僧正は、クララによそながら告別を与えるためにこの破格な
処置をしたのだと気が付くと、クララはまた更らに涙のわき返るのをとどめ得なかった。....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
今想い出しても顔が赭らんで了います……。 兎に角神様も斯んなききわけのない私の
処置にはほとほとお手を焼かれたらしく、いろいろと手をかえ、品をかえて御指導の祖父....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
すにはやはり法定の価格に由るの外なくしてみすみす大損を招かざるを得ざるより、その
処置につき勘考中、カションこれを聞き込み、その銭を一手に引受け海外の市場に輸出し....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
いよ十七日召集ということになりました。今回開かれる国会は、安保条約改定の国民的な
処置をつけるための解散国会であろうと思うのであります。この解散、総選挙を前にいた....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
実なる会戦を試みる前に常に地形、陣地、陣営および行軍に関する軍事学をもって自己の
処置の基礎とする。この理を解するものは軍事上の企図を幾何学的の厳密をもって着手し....