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凶夢
「凶夢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
凶夢の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
っとして寒気《さむけ》を覚えながら、葉子は闇《やみ》の中に目をさました。恐ろしい
凶夢のなごりは、ど、ど、ど……と激しく高くうつ心臓に残っていた。葉子は恐怖におび....
「三国志」より 著者:吉川英治
ろな口吻を怪しんで、舌打ちした。 「起きぬけから忌わしいことを聞かせおる。そんな
凶夢を、わざわざ耳に入れにくるやつがあるか」 「恐れ入りました。常々健康をお案じ....
「三国志」より 著者:吉川英治
って劉皇叔のお身の上に、凶事があったものと思いこんでいらっしゃるのですか。どんな
凶夢でも夢はどこまでも夢に過ぎません。そんなことで嘆き悲しむなど、愚の骨頂という....
「三国志」より 著者:吉川英治
ができましょう」 西涼州の馬超は、ある夜、ふしぎな夢をみた。 「吉夢だろうか。
凶夢だろうか」 あくる日、八旗の将に、この夢のことをはなした。 八旗の将とは....
「三国志」より 著者:吉川英治
たので、曹操はゆうべの夢を憶い出して、 「昨夜ふしぎな夢を見たが、吉夢だろうか、
凶夢だろうか」 と、左右の将に語っていた。 すると、夕陽の光線と、江の波光と....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、重ねて訊ねた。 「足下の判断はほんとのことか」 「いやいや。実際は、はなはだ
凶夢で、彼のためには憂うべきことだが、あの人間にそんな真実を話しても恨まれるだけ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
うだ。 ところが、古人の夢の扱いは、現代人とはたいへん違う。夢告、夢想、吉夢、
凶夢――そして夢占などもおこなわれていた。 つね日ごろの、たあいもない雑夢はと....