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凶状
「凶状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
凶状の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
に死なしてしまっても、まだまだ物足らなかった。竹柴館の夜に葉子は倉地を極印付きの
凶状持ちにまでした事を知った。外界から切り離されるだけそれだけ倉地が自分の手に落....
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
莫連者《ばくれんもの》のお弓は、市九郎が少しでも沈んだ様子を見せると、 「どうせ
凶状持ちになったからには、いくらくよくよしてもしようがないじゃないか。度胸を据え....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
もふたりやられているというんだからね。このいれずみでもわかるとおり、八丈島流しの
凶状持ちが互いにしめし合わせて、騒動につけ込みながら荒かせぎしているにちげえねん....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
筋のいい顔役じゃねえ。見せ物小屋のなわ張り株を持っているとすりゃ、切った張ったの
凶状ぐれえ持っているかもしれねえから、もっと相手を見て踏ん込みなよ。ふらふらはい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
揺しているのを、雨をやませながら、右の若い番頭が見るともなしに見やると、その昔の
凶状のことを思い出してゾッとしました。 あの時の光景が、まざまざと眼に浮んで来....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ったのだそうです。そうですか、それはどうも。いいえ、そうではありません、人殺しの
凶状持《きょうじょうも》ちが、あのお寺へ逃げ込んだのだそうです。それはこわい――....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
、夜も昼もない井底の生活はつづけられてゆく。 誰が誰やらわからない。 人殺し
凶状《きょうじょう》もいよう。博奕《ばくち》喧嘩《けんか》で江戸構えになっている....