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「凸形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

凸形の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高山の雪」より 著者:小島烏水
るのである、それだから、その擦痕も、水のは凹形になっているが、万年雪や氷河のは、凸形になっている、白馬岳の擦痕は、やはりこの凸形の方に属するらしく、富士で見たの....
ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
えばアロンデ(11という種類のものだった。すなわち、最高札は上下の縁が少しばかり凸形になっているし、並の札は両横の縁が少しばかり凸形になっているのである。こんな....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
とを知っている。鯨の群れが大洋の表面に浮かんだり沈んだりしている時、そのあいだに凸形の陸地を有して数マイルを隔てているにもかかわらず、ある時には同じ刹那に泳ぎ出....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
....
蛸の如きもの」より 著者:豊島与志雄
中にいた。 空中を飛行しているのだ。空は青一色に円く、海も青一色に円い。地球が凸形に円く見えるのは地上にある時で、上空からは凹形に円く見える。壮大な瑠璃の酒杯....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
雨また収まるも、残雲なお眼界をとざし、天気おのずから濛々たり。ただ太平洋の浩波の凸形をえがきて押し寄せ来たるために、船は依然として動揺を継続す。午後に至りて暫時....
三国志」より 著者:吉川英治
のこし、自身は関羽、張飛の両翼を従えて今までの消極的な守勢から攻勢に転じ、俄然、凸形に陣容をそなえ直した。 ――が、なおそこは、静かなること林の如く、動かざる....
三国志」より 著者:吉川英治
、曹操自身、指揮にあたっていた。 見わたすと、渺々の野に、顔良の精兵十万余騎が凸形にかたまって、味方の右翼を突きくずし、野火が草を焼くように押しつめてくる。 ....