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出会う
「出会う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出会うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「性急な思想」より 著者:石川啄木
ある。我々は、そういう人も何時かはその二重の生活を統一し、徹底しようとする要求に
出会うものと信じて、何処《どこ》までも将来の日本人の生活についての信念を力強く把持《はじ》して行くべきであると思う。....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
「しかし先生、そんな危険なことをどうしてなさるのですか」 「危険は、海上にいても
出会うだろう。海底が危険なら、それと同様に海上もまた危険だよ。……とにかくわしは....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れを助長するときは増大し、これが反対に働くときはその力を弱められる。火星と金星が
出会うと雨が降り、木星と水星とが出くわせば雷電風雨となる。またもしこれらの遊星の....
「海底大陸」より 著者:海野十三
がいそがしげに交換された。 そのけっか、あと三時間ほどすれば、ルゾン号と洋上で
出会うことに手はずがととのった。 スミス警部の乗った駆逐艦は、それに応ずるよう....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
少年と牛丸少年は、べつべつの道をとってどっちが早く生駒の滝につくか、その滝の前で
出会う約束で、競走をはじめたのだった。 「ぼくは、だんぜん東道の方が早いと思うね....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
しは手がかりらしいものも見つかったであろうが、あいにく検察当局はこれらの人びとに
出会う機会がなかった。 「ガスコ氏に似た怪人物の手がかりが見つからない。もっと資....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
。 「よくまあ、無事に帰って来られたものだ」 「やってみれば、機会をつかむ運にも
出会うわけですね」 親子は、休むひまもなく自動車を雇って、そこから山越えをして....
「火星探険」より 著者:海野十三
けに叫んだ。 「ああ、そうか。張の占いがちゃんとあたったんだ。僕たちが二日以内に
出会うはずの苦労というのは、このことだぜ」 「とんでもない目にあうものだ」 河....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
さっきのA液と同様に、地下深く浸みこんでいくが、どこかで先に滲みこんでいるA液と
出会うと、そこでたちまち、猛烈な化学反応が起って大爆裂をするというわけだ。おそろ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ょうどいい。いっしょに下の方へ下りていってみよう。赤羽橋あたりへ出れば、火星人に
出会うかも知れない」
「はい」
先生は、博士と並んで歩き出した。月が空にかかっ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
けたり、俵藤太に加勢を頼んだりする人に似たように思ったのだね。 由来、橋の上で
出会う綺麗な婦は、すべて凄いとしてある。―― が、場所によるね……昨夜、隣桟敷....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
かなかった。それに息子に別れてから、もう十五年にもなるのである。よしんば、折よく
出会うことが出来たとしても、果して自分の息子だということが分るだろうか。二人はそ....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
を消した舞妓が一人、小走りに駆け戻るのと、花道の、七三とかいうあたりで、ひったり
出会う。何でもお客が大変|待あぐんで機嫌が悪い、急いで迎いに、というのです。 ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
気ごんだ旅ではあるが、心はまだ暑さ寒さのわずらわしさを脱却できず、ましてや明月に
出会うごとに家郷を思う。秋風の吹く今宵もだんらんの座を思い、必ず西方に向かって長....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
で、佐太郎はその娘たちのなかでいちばん姉さん株で引卒者という立場の初世が、わざと
出会うように仕組んでいるのではないかと疑いはじめた。実際はその逆で、多少不良性の....