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出入り場
「出入り場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出入り場の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
くなろうとする二月のなかば、陰《くも》って暖かい日の夕暮れであった。六三郎は或る
出入り場の仕事から帰って来て、それから近所の風呂屋へ行った。濡《ぬ》れた手拭をさ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
》はありませんでしたかえ」 「さあ」と、大五郎は首をひねった。「みんなわたくしの
出入り場ですが、どうもそんな女のいる家はなかったようですね。尤《もっと》も、雑司....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、彼は少し慌てたように答えた。「おらあ職人だ」 「めずらしい職人だな。そんな頭で
出入り場の仕事に行くのか」 「喧嘩のもつれで、髷を切ったのだ。毛の伸びるまでは、....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に百姓家と植木屋がある。長五郎の家をたずねるとすぐに知れた。 大きい旗本屋敷に
出入り場もあり、娘を浅井の屋敷に勤めさせて相当の手当てを貰っている為であろう、長....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
くさんもん》のがらくたを列《なら》べているのではない。大名旗本や大町人のところに
出入り場を持っていて、箱書付きや折紙付きというような高価な代物をたくさんにたくわ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の詞質を取って問い詰めるので、彼もとうとう白状しないわけには行かなくなった。 「
出入り場の噂をするようで良くねえが、師匠はおいらから見ると半分も年が違うんだから....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
ぐり付けました。他の職人にも殴られたそうです。 勿論、親方はたいへんに怒って、
出入り場のお嬢さん達に不埒を働くとは何事だ。貴様のような奴は何処へでも行ってしま....
「放し鰻」より 著者:岡本綺堂
また飛び出して、町内の左官屋の親方の家へ駈け込んだ。 左官屋の親方はたくさんの
出入り場を持っていて工面もいい、人間も正直である。同町内であるから、平吉とはふだ....