出刃包丁[語句情報] » 出刃包丁

「出刃包丁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出刃包丁の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、四のうらわけえ気違いがね、殺された子どものそばに、にやにや笑いながら血のついた出刃包丁をさか手に握って、しょんぼりと張り番をしているっていうんですよ。だから、....
義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
とれ。 (おきん、息子たち三人を押し込むように、奥に入れる。そして、台所へ行く。出刃包丁を持って、母屋と牛小屋の間から奥底へ行くと、炬火の薪と手頃の竹竿を持って....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
、素足に冷飯草履という寒そうな風体で、それぞれ支度を始める。庭の隅にかがんで鋭い出刃包丁を磨ぐのもある。肉屋の亭主は板塀に立て掛けてあった大鉞を取って私に示した....
難船小僧」より 著者:夢野久作
二つに割れて、又|喰付き合った創痕が、眉の間へグッと切れ込んでいるんだ。そいつが出刃包丁を啣えた女の生首の刺青の上に、俺達の太股ぐらいある真黒な腕を組んで、俺の....
抱茗荷の説」より 著者:山本禾太郎
ても君子に挑みかかった。君子がはげしく拒むと酒乱の親方は、殺してやる、といって、出刃包丁を振りまわすという騒ぎだった。その夜あまり度々のことに辛抱しかねたか、親....