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出初め
「出初め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出初めの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
果もの屋の溝板の上には抛り出した砲丸のように残り西瓜が青黒く積まれ、飾窓の中には
出初めの梨や葡萄が得意の席を占めている。肥った女の子が床几で絵本を見ていた。騒が....
「恭三の父」より 著者:加能作次郎
られて飲んどるのじゃろう。」と母は言った。 「今年ゃ七海に神輿を買うて、富来祭に
出初めやさかい、大方家のお父様ねも飲ましとるに違いないねえ。」 浅七は炉の中か....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
みたような、気の抜けた義務心に義務附けられたような気持と、今までの気疲れが一時に
出初めてウトウト睡くなって行くような気持とを一緒に感じながら、あと一丈|許りもあ....
「ソヴェト・ロシアの現状勢と芸術」より 著者:宮本百合子
を書かせる。それが新しい作家の分野になり、一つの新しい報告文学と云うようなものが
出初めている。それは新しい作家を導き出すいいことだし、勉強にもなっている。共産党....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、水をくぐり、火をくぐりですね。 昨日、私はアアチャンにつかまって二三丁の処を
出初め致しました。みんなが梯子がなくってお気の毒とからかいました。足どりはノロノ....