出勝ち[語句情報] » 出勝ち

「出勝ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出勝ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
暗黒公使」より 著者:夢野久作
スートケース一個で、訪問客も、手紙も来ず、電話一つ掛って来ない。おまけにいつも外出勝ちで、朝飯のほかは昼も晩もホテルで喰う事は稀であった。のみならず帰って来るの....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
圧を意味する。群衆が原始人の意識状態に帰り、又時としては反社会的・犯罪的・行動に出勝ちなのは、ここから説明されることが出来る。――フロイトはこうしてル・ボンの群....
歯車」より 著者:芥川竜之介
の春に巴里にある勤め先から東京へ帰ったばかりだった。従って僕等の間には巴里の話も出勝ちだった。カイヨオ夫人の話、蟹料理の話、御外遊中の或殿下の話、…… 「仏蘭西....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、慇懃な武士扱いをなされては、なんと面目もない次第で」 「いやいや、拙者は常に外出勝ち、事情によってはお咎めも致すまい。何かこのほうの屋敷内に、急な御用事でもあ....