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出場所
「出場所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出場所の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
、東京の下町はまだ酷かったが、山の手は昔に変りはなかった。谷窪の家には、湧き水の
出場所が少し変ったというので棕梠縄の繃帯をした竹樋で池の水の遣り繰りをしてあった....
「黒髪」より 著者:近松秋江
でいる祇園町に近いところで、三条の木屋町でなければ下河原といわれて、祇園町の女の
出場所になっている洒落れた土地であった。それは東山の麓に近い高みになっていて、閑....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
に静かにという方だ。停滞、棺桶、死、貧乏を理想としている、だからしたがって嫌味の
出場所がないのだ。またうっかり出ても大変虐待されるのだ。東洋画家にはオートバイで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、ほほえみながら、相変らず煙草を輪に吹いてはいたけれども、前後左右に、煙草の煙の
出場所さえないくらいですから、さっぱり器量が上らないようになるのが面白くないので....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
、すなわち……。
本朝刀剣|鍛錬《たんれん》の基則。
まず、鉄は、むかしから
出場所がきまっている。
伯耆《ほうき》の印賀鉄《いんがてつ》、これを千草といっ....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
掛けなければ困難な目を見るだろう……このように私は考え付いたので果実の所在と泉の
出場所とを毎日熱心に探し廻った。 私はこんなように考えた……。 「こんな厳重な....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
と構えて、秦王に仕えて、何れにも仕事をしなかった。しかし、合従策が破れるや、僕の
出場所だと云って、六国を順々に廻わって連衡策を説き成功させた。 ところが、これ....
「木曽御嶽の両面」より 著者:吉江喬松
。」 「そりゃ、国柄が違いまさあ、昔から飛騨は下々国といって、『飛騨の高山乞食の
出場所』って、歌にもあるじゃありましねえか。」 「大変な気焔だね、山の中で何をし....