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出尻
「出尻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出尻の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
とく、二つ三つ、舞台をくるくると廻るや否や、背後向きに、ちょっきり結びの紺兵児の
出尻で、頭から半身また幕へ潜ったが、すぐに摺抜けて出直したのを見れば、うどん、当....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
でなさいましょう。でしょう、でしょう。 ところが、どうして、跛で、めっかちで、
出尻で、おまけに、」 といいかけて、またフンと嗅いで、 「ほんとにどうしたら、....
「二人町奴」より 著者:国枝史郎
兵衛、水野十郎左衛門のために騙り討たれた。そればかりか唐犬権兵衛、夢の市郎兵衛、
出尻清兵衛、小仏小兵衛、長兵衛部下の錚々たる子分が、復讐の一念懲りかたまり、水野....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
《しゅぼん》のような旭《あさひ》がのぼり、いかにもお正月らしいのどかな朝ぼらけ。
出尻伝兵衛《でっちりでんべえ》、またの名を「チャリ敵《がたき》」の伝兵衛ともいう....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
来ていたのが、南町奉行所のお手付同心の戸田重右衛門《とだじゅうえもん》。これが、
出尻伝兵衛《でっちりでんべえ》の敵役《かたきやく》。 もとは、麹町平河町の御用....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
いる。お鳥が陳東海に殺されたことはもう早文《はやぶみ》で届いている筈だが、又もや
出尻伝兵衛に引張り出されてこの事件に立合った関係上、義兄《あに》の唐木屋利七にお....
「鰍の卵について」より 著者:佐藤垢石
いだろうか。それはともかくとして、奥利根水系の東谷川、薄根川、片品川、赤城大沼の
出尻の南雲沢などで、鰍の卵を用い、大いに釣果をあげて喜んだのは、もう幾十年の昔に....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
のない座敷だから、私だって遠慮をしました。 いつものようにお台所へ下ってお末の
出尻と一所に頂くべいとね、後退りに出ようとすると、愛吉さん一ツあげましょうかと、....