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出居
「出居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出居の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
して内に横※《よこさし》外に懸金《かけがね》をさし置くに毎《いつ》も小馬が戸外に
出居るを不思議と主人が窺《うかが》うに小馬まず自ら※《さし》を抜き嘶くと、近所の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
こんぽんせついっさいうぶびなやはそうじ》』十八から十九巻に竟《わた》って、長々と
出居る。なるべく短く述べるとこうだ。 過去世|婆羅尼斯《はらにし》国の白膠香王....
「水の女」より 著者:折口信夫
い例としては、神功紀・住吉神出現の段「日向の国の橘の小門のみな底に居て、水葉稚之
出居神。名は表筒男・中筒男・底筒男の神あり」というのがある。これも表現の上から見....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ることが、おおかた夕食開始の刻限になっている。 今晩も電燈が点いたので、鶴見は
出居から土間に降りて、定めの椅子を引き出して腰をおろす。鶴見の席は卓の幅の狭い側....
「西林図」より 著者:久生十蘭
間からすぐ框《かまち》座敷になって、そこに大きな囲爐裏が切ってあった。 一方は
出居《でい》の間、一方は勝手で、奥に板戸の大きな押入のついた寝所があった。窓には....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
|仮屋を建てることができず、できるだけ主屋と合併しようとしたことである。いわゆる
出居は拡張せられて客座敷というものができた。それから紙の利用が自由になって、明り....