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「出師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出師の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
この夫人サラーの功績を語る時には、毎《つね》にこの序文をもって、かの諸葛孔明の「出師表《すいしのひょう》」に比するのである。古人は、「出師表」を読んで泣かざる者....
琵琶伝」より 著者:泉鏡花
、夜に幾回、果敢なきこの児戯を繰返すことを禁じ得ざりき。 さてその頃は、征清の出師ありし頃、折はあたかも予備後備に対する召集令の発表されし折なりし。 謙三郎....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
名な諸葛孔明《しょかつこうめい》でございますが、御承知の通り、諸葛孔明様の有名な出師《すいし》の表《ひょう》の中に、『臣モト布衣《ほい》、躬《みづか》ラ南陽ニ耕....
丹下左膳」より 著者:林不忘
に浅黄の袴、足半《あしなか》という古式の脚絆《きゃはん》をはいているところ、今や出師《すいし》の鹿島立ちとも見るべき仰々《ぎょうぎょう》しさ。 胆をつぶしたの....
三国志」より 著者:吉川英治
か」 と、評議に諮った。 堂中の諸大将を代表して、荀攸が起立して答えた。 「出師のご発議、われらに於てもしかるべく存じます。劉表、張繍とても、先ごろ手痛く攻....
三国志」より 著者:吉川英治
する害意は次第に強固になっていた。 孔明の使命はまず成功したといってよい。呉の出師は思いどおり実現された。孔明はあらためて孫権に暇を告げ、その日、すこし遅れて....
三国志」より 著者:吉川英治
して、彼の地盤はくつがえりましょう」 「予もそう考えていたところだ。諸卿よろしく出師の準備にかかれ」 すると、議堂の屏風の蔭から、誰かひとり進み出て、甲高い声....
三国志」より 著者:吉川英治
奉じて、五丈原頭に倒れる日まで忠涙義血に生涯した諸葛孔明が中心となるものである。出師の表を読んで泣かざるものは男児に非ずとさえ古来われわれの祖先もいっている。誤....
三国志」より 著者:吉川英治
を捧呈した。これなん孔明がふたたび悲壮なる第二次北伐の決意を披瀝したいわゆる「後出師表」であった。 帝は、御案の上にひらいた。 表にいう。 (――漢と賊とは....