出席[語句情報] »
出席
「出席〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出席の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
。殊に彼よりも背の低い、頭の禿《は》げた父を憎んだ。父は度たび学校の保証人会議に
出席した。信輔は彼の友だちの前にこう言う父を見ることを恥じた。同時にまた肉身の父....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
こうぜん》と粟野さんの机の側へ行った。粟野さんは今日《きょう》も煙草の缶、灰皿、
出席簿、万年糊《まんねんのり》などの整然と並んだ机の前に、パイプの煙を靡《なび》....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
隅から起ったのは、元《もと》より不思議でも何でもない。
が、読本《とくほん》と
出席簿とを抱えた毛利《もうり》先生は、あたかも眼中に生徒のないような、悠然とした....
「路上」より 著者:芥川竜之介
藤沢《ふじさわ》とに引きとめられて、『城』同人《どうじん》の茶話会《さわかい》に
出席しなければならなくなった。彼は勿論進まなかった。が、藤沢以外の同人には、多少....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
学の信用を抛棄《ほうき》したのである。
けれども当人の半三郎だけは復活祝賀会へ
出席した時さえ、少しも浮いた顔を見せなかった。見せなかったのも勿論、不思議ではな....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
た。
その夜《よ》学校には六時半から、英語会が開かれるはずになっていた。それへ
出席する義務のあった彼はこの町に住んでいない関係上、厭《いや》でも放課後六時半ま....
「或る女」より 著者:有島武郎
も同様の交際を続ける必要のないのを遺憾に思う。明晩(すなわちその夜)のお招きにも
出席しかねる、と剣《けん》もほろろに書き連ねて、追伸《ついしん》に、先日あなたか....
「或る女」より 著者:有島武郎
がかせ、夜会に出ても恥ずかしくないしたくができてしまいました。そしてすぐ協議会に
出席しました。あなたも知っておらるるとおりドイツ人のあのへんにおける勢力は偉いも....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
めに宜しからず、と医家だけに深く注意した処から、自分で進んだ次第ではなく、道子が
出席することになった。――六月下旬の事なりけり。 朝涼の内に支度が出来て、そよ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
を聞きに行った。 時々は用事と保養とを兼ねて旅行もした。英国科学奨励会にもよく
出席した。一八三七年リバープールにこのアソシェーションが開催された時には、化学部....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
物仕事の会」といったものが今晩ヴァン・タッセルさんのところで催されるから、それに
出席するように、と招待の辞を述べた。黒人というものは、こういった類いのつまらぬ使....
「米」より 著者:犬田卯
覚していたのであった。 今夜はお寺で部落常会があるから、各戸、かならず誰か一人
出席のこと――という役場からの「ふれ」を隣家へ廻して、そこの老婆としばらく無駄話....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
、静な鬢の蔭にちらりと咲く。 「似合いましたなあ、ははあ、先生。」 「それでは御
出席になれますまい。」 「いや、諸君は、何を言う。」 武士の血統は気色ばんで一....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
本国会においても、国会無視の発言をなしてこれを取消し、本会議、委員会にはほとんど
出席せず、国民の代表とともに国政を論ずるという熱意を欠き、ワン・マン行政部独裁の....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
れた。『学園を軍閥の手に渡すな』と憤激した学生は続々と会場につめかけ、来賓として
出席した軍人や右翼教授たちを徹底的にヤジリ倒した。青柳団長が『わたくしは……』と....