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出廬
「出廬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出廬の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
わしたというわけ。ところが。 さっきからいかに辞《じ》をひくうし、礼を厚うして
出廬《しゅつろ》をうながしても、作爺さんの作阿弥は、いっかな、うんと承知しません....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
務鎌吉氏をつれて来たりしたのはどういうわけだろうか。しかもこの二財閥代表を委員に
出廬願うことの出来たのが、岡田首相の何より大きな成功だというのはどういうことだろ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
になりましたのです。どのくらいの石高のお百姓でしたか、私にはよくわかりませんが、
出廬《しゅつろ》以前のお百姓と致しましては、おそらくやっと食べて行かれるだけの水....
「三国志」より 著者:吉川英治
国事に尽しましょう」 聞くと、玄徳は、 「えっ。では、それがしの聘に応じて、ご
出廬くださいますか」 「何かのご縁でしょう。将軍は私にめぐり会うべく諸州をさまよ....
「三国志」より 著者:吉川英治
曹叡が、宛城へ勅使を馳せつかわして、閑居の司馬懿仲達を平西都督に封じ、強って彼の
出廬を促しているもようにうかがわれます」 と、告げた。聞くと、愕然、 「……な....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
意を遂げた、崇伝等に対する沢庵の皮肉である) しかし、家光の再三の召しに依って
出廬した沢庵は、己れの存在の時代的意義をはっきり認識して、建設期の文化面に、大き....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
偉材を味方に迎えんとして、半兵衛重治の隠棲していた栗原山の草庵へ、何十度となく、
出廬を促すために通ったことは、世間にも余りに知れわたっている話である。 その事....