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「出来具合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出来具合の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
たちは、ホテルの一室で、扉に鍵をかけ、この秘密の荷物を取り出した。 すばらしい出来具合の恐龍の頭部が出て来た。さすがにあの工場だ。そしてぼくたちの設計よりもず....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
んなことをしないでも、これで充分に満足しました。燈火の下で合せ鏡までしてその髪の出来具合をながめたり、また立ってその打掛の裾を引いてみたり、立ってみたり居てみた....
女性の生活態度」より 著者:宮本百合子
のことは良かれ悪しかれ欧羅巴《ヨーロッパ》の社会の中で育っている男女とは、気持の出来具合の上で、随分違いがあるでしょう。 アパート生活と一人の女の人の生活とは....
人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
だが大きければ力も強い。人造人間をおそれたりするような弱虫とは、だいたいからだの出来具合からしてちがうんだ」 大辻は、へんなことをいって、しきりに強がってみせ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
日本の憲法は欽定憲法であるということと国体に基いた憲法だという点とで、世界無比な出来具合だというのである。だからその後の憲法学者が、之を勝手に解釈するのは元来間....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一寸皆呪文にしばられている形で、面白いと思います。つまり日本哲学と称するものの、出来具合がほぐされたところが見たい。私の内在的なものはいろいろ嗅ぎつけて居るので....
」より 著者:佐藤垢石
の人物の顔は、実に鯰によく似ている。下顎が出て、口の大きいところ、眼の可愛らしい出来具合。それが彼の顔が赤茶でなく、もし泥青色であったら、先祖は鯰であったかも知....