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出欠
「出欠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出欠の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「社会時評」より 著者:戸坂潤
から、之は相当同情されるべきものだ、というのが第一の種類の抗議である。第二には、
出欠を取らない大学でどうやって就学不就学を決定出来るか、教室へ出なくても立派に勉....
「幼年時代」より 著者:堀辰雄
と頭の禿《は》げた、ちょぼ髭《ひげ》の、人の好さそうな受持の先生が来て、こんどは
出欠を調べるために、生徒の名を順々に読み上げてゆく。それがまた私には死ぬような苦....
「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」より 著者:戸坂潤
問題を解くという教育にあまり賛成でなかった生徒の代表的な一人であったので、適当に
出欠を調節することに専ら数学的才能を傾倒したのであるが、或る時この計算を誤って遂....
「敬語論」より 著者:坂口安吾
ロッパに女性語がないというのはマチガイだ。フランスにも女性語はある。学校で先生が
出欠をとる。ハイと答えるに、男学生はプレザンと答え、女学生はプレザントと答える。....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
時には、その容貌体躯の偉大さに気圧されて、息づまるような気持だった。彼は、先生が
出欠をとる間、坂上田村麿をさえ連想していたのである。しかし、その印象は、十分、二....