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出港
「出港〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出港の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「突貫紀行」より 著者:幸田露伴
見ゆ。また夜泊《やはく》す。 二十七日の夜ともいうべき二十八日の夙《はや》くに
出港せしが、浪風あらく雲乱れて、後には雨さえ加わりたり。福山すなわち松前《まつま....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
ていましたとばかり、僕はいってやった。 「だって君、この汽船《ふね》はけさ九時に
出港するんだという話だったが、ほら、もう十一時になるというのにいっこう出る気配が....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
えて、ぼくたちは恐龍号の昇降口《しょうこうぐち》をぴったりと閉め、そしていよいよ
出港するとすぐ潜航にはいった。ずっと沖合《おきあい》へ出てから浮上した。 艇長....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
士に挨拶をした。 水戸も丁寧な礼を博士に捧げた。 「まあお掛けなさい。間もなく
出港ですから」 博士の言葉に、四人は籐椅子の上に落着いた。博士はパイプを咥《く....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
隆夫のたましいは見守っていたくはなかった。彼は、今しも岸壁《がんぺき》をはなれて
出港するらしい一隻の汽船に、気をひかれた。 彼は燕《つばめ》のように飛んで、そ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
たのだ。 とつぜんおそろしい破局《はきょく》がやってきたのは、サンフランシスコ
出港後第十三日目のことであった。たぶん明日あたり、ニューアイルランドの島影が見え....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
転士は、青くなって無電室をとび出した。もう怪飛行機は、こりごりである。メキシコを
出港してからこっち、どういうわけか、この雷洋丸は三回も、怪飛行機のため夜間追跡を....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
すると、鼻をぶりぶりと、ラッパのようにならして、軍歌や流行唄などをふいてみせた。
出港以来、一番たくさんのページをつかって、こくめいに日記をつけているのも、このピ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ったことがあったのにちがいない。このままにおけば、午前十時すぎには、空しくここを
出港してしまうのだ。そんなことになってはいけない。 長谷部大尉は、艦橋につった....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
暮。 うら淋しいスケプスブロンの波止場からS・Sオイホナ号へ乗りこむ。 雨の
出港。濡れる灯のストックホルム。 バルチック海。 と、たちまちまた小別荘、松....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
れがために、敵艦隊の集中するカッタロ湾に主力を向け、まさにアルバニアのヴァロナを
出港せんばかりの気配にあった。 しかし、墺太利側としてもなんとかして、ヴェネチ....
「アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
長あてに是非便乗を頼むという電報を打って、郵便飛行機に乗って飛んで来た。 所が
出港の時間が来ても、飛行機は来ない。三分、五分と出渡を延して、とうとう十五分も待....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
軍備に没頭してることは、何カ月も前からわかっていた。新しい無敵艦隊がどこに向けて
出港するかは、不明だった――目指すはアフリカか、ブリタニイか、またはアイルランド....
「西航日録」より 著者:井上円了
実に慨すべきのいたりなり。十日夜十時、日本郵船会社汽船安芸丸に乗り込み、翌朝四時
出港す。船体は六千四百トン余にして、室内の装飾すこぶる新奇なり。乗客中、日本人二....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
時、多数の知友に送られて新橋を発車し、十時、郵船会社日光丸に入乗し、正午、横浜を
出港す。本船のトン数は五千五百四十七トンにして、八木政吉氏その船長たり。上等客約....