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「出潮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出潮の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、どうにかこうにか本堂へあがって、型のごとくに参詣をすませたが、ちょうど今が人の出潮とみえて、仁王門と二天門の両方から潮のように押し込んで来るので、帰り路はいよ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のなかへ助け入れようと燥っているうちに、きょうはどうしたものか、予定の時刻よりも出潮が少し早いらしく、砂地のそこからもここからも無数の蟹が群がったように白い泡を....
魔都」より 著者:久生十蘭
辿っていったらこれァことによったら大事件だぜ。……どうだ、乗りかかった船だ、一番出潮に乗って行くところまで行って見るか」 幸田はマジマジと酒月の面を瞶めていた....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
ず角の交番の所に立ちどまって、左右を見廻しながら大袈裟に叫んだ。見ると今丁度人の出潮時らしい、電車線路をはさんで明るく灯にはえた一筋路を、一方は寺町の方から、一....