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「出版社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出版社の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おさん」より 著者:太宰治
たくさんございますので、そのうちの有力らしいお方たちと資本を出し合い、あたらしく
出版社を起して、二、三種類の本を出版した様子でした。けれども、その出版の仕事も、....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
後六時半頃、電気つく。 ◯佑さんのところの「蝿男」出版につき、初校をなす。(自由
出版社) 二月十二日 ◯小栗虫太郎二月九日夕六時脳溢血にて倒れ翌十日午前九時死....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
ロンドンのロングマンズ、グリーン社から単行本として出版される準備が出来ていたが、
出版社の営業上の理由から延期され、翌八六年の一月中旬に発行された。最初は別に顧み....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
る。スリの仕業である。私はこの冬外套の内ポケットへ入れておいた金を二度スラれた。
出版社から受取ったばかりの印税をみんな持って行かれ、坂口さんはマヌケだなア、わか....
「三十歳」より 著者:坂口安吾
ものといえば、都新聞の匿名批評ぐらいのもの、それとて二十円ぐらいのもので、あとは
出版社や友人からの借金で、食わなくとも酒はのむというような生活であった。故郷の兄....
「アンゴウ」より 著者:坂口安吾
神尾は左ギッチョであった。 ★ 矢島は復員後、かなり著名な
出版社の出版部長をつとめていた。ちょうど社用で、仙台へ原稿依頼にでかけることにな....
「集団見合」より 著者:坂口安吾
きいてるけれど、入浴中、胃カイヨーのシンサツするというのは初耳で、それに私は銀座
出版社の電気風呂は、電気死刑執行所みたいな気がして怖れをなしているのである。入浴....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
上京している。長平の出版は某社に独占されているが、せつ子は新しく自分がやるはずの
出版社で、この出版権をそッくり握ってしまいたいのである。 速達で云ってあるから....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
見がおくれたのである。 貴殿の「野坂中尉と中西伍長」に感激したから、他の論文の
出版社を至急教えてくれ、というハガキであった。ユイショある流儀を感じさせる達筆だ....
「火の扉」より 著者:岸田国士
郷里の農学校から東京の私立農科大学へはいりはしたが、中途で学校がいやになり、或る
出版社の編集事務を手伝つているうちに、郷里では父が亡くなり、母が帰つて来いと言つ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
版業の特性の犠牲になったようなものだと述べた後で、身を処すに思慮深い林さんが群小
出版社の競争というウズマキにまきこまれたのは、自分の体力に対する過信からであった....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
、たとい今となっては、そのように感傷的な表現を好まぬとはいえ。なお手紙の見出しは
出版社の促しに由るものである。 一九三八年一一月一七日 倉田百三 大正三年(....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
た事がある。『牡丹燈籠』は『書生気質』の終結した時より較やおくれて南伝馬町の稗史
出版社(今の吉川弘文館の横町)から若林※蔵氏の速記したのを出版したので、講談速記....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:鈴木行三
法を拡張して世を益せんことを謀るに方り、甞て稗史小説の予約出版を業とする東京稗史
出版社の社員来って曰く、有名なる落語家三遊亭圓朝子の人情話は頗る世態を穿ち、喜怒....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
文明をとり入れてもらいたいと、いっしょうけんめいにげんこうをかきました。そうして
出版社にまかせておいたのでは、そのいいなりのお礼しかもらえないことがわかりました....