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出発点
「出発点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出発点の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
したのを感じた時、心臓へのある力の注入を自覚せずにはいられなかった。生涯の進路の
出発点が始めて定まったと思えた。彼の周囲が彼を見なおしたのは、彼が彼の周囲を見な....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
わけか、旅客機は滑走路のはずれまで行っても離陸しないでぐるっと方向転換をし、元の
出発点に引返してきた。 事故の原因は、サイド・パイプから油が少々ふきだしたこと....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
することから始めねばならない。 若し私のこの貧しい感想を読む人があった時、この
出発点を首肯することが出来ないならば、私はその人に更にいい進むべき何物をも持ち得....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
s は本来円板の義で、後にはまた球の意にも使われた。 この次には各種の風とその
出発点に関する記述があって、それからこの詩人は次のように続けている。 澄めるエー....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
法はないといってもまちがいではない。 しかしいずれにしてもよき演技指導の最初の
出発点は指導者に対する「信頼」であることを銘記すべきである。 ○「信頼」の上に立....
「河明り」より 著者:岡本かの子
しい年月でした。ま、とにかく、僕の身の上話を一応|訊いて下さい。第一に僕の人生の
出発点からして、捨子という、悲運なハンディキャップがついているんです。」 彼の....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
ないような」 「わからないのは、今の法則のあることを第一に考えないからなのです。
出発点がまちがっているのです。考え直してごらんなさい」 「まだ、わかりません」 ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
した。ところがその後古堀裁判医の鑑定によって死因は心臓麻痺と変ったため、今は全く
出発点へ逆戻りの形となったことを述べ、これに対し大寺警部は今も尚土居三津子を有力....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
るまで準備滑走をやるのです。飛行島の外から見ているとそれまでは飛行機が甲板の同じ
出発点の位置でプロペラーを廻しているように見えるでしょう。そして全速力に達したと....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
… お光が中くらいな鞄を提げて、肩をいからすように、大跨に歩行いて、電車の
出発点まで真直ぐに送って来た。 道は近い、またすぐに出る処であった。 「旦那さ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
的に二方面を具備せねばならぬ。他なし一は神に向い、他は人に向うのである。われ等が
出発点に於て先ず訴えんとする最高の法院は、人類に具わる所の理性である。われ等は理....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
会場を開きますぞ。さあさあ世界にめずらしい「“虫喰い算”大会」の会場は、こちらが
出発点でございます。自信と興味のある方は、どんどんこの門から御入場なされませい。....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
までは触れない。 ただ、私がここで何よりも問題としているところは、むしろ思考の
出発点についてであり、要するに民族性を離れていかに映画を論じたところで、決して解....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
真の正体を見抜くことによつて始めて十分に現在の変革の意味を認識し、まちがいのない
出発点に立つことができると信ずる。 なお、次に最も注意しなければならぬことは、....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
て訪問するというのは、毒茸が多くて食すべき大獲物に接し得ないことと、前述の意味に
出発点を置くところから狩るというような残忍な語を使用したくないので云う言葉である....