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「出稽古〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出稽古の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
うのが、唯今先生のいらっしゃる、このN家の二番娘で、当時私が学校以外にも、時々|出稽古《でげいこ》の面倒を見てやった尋常四年生の長男の姉だったろうではございませ....
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
へ参った処が、彼方《あちら》で些《ちっ》と門弟も出来たから、近郷の名主庄屋などへ出稽古を致して、久しく彼方にいて、今度又|此方《こちら》へ来た処が、先《せん》に....
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
ればならないと思い立った。 それからいろいろに奔走して、この冬の初めから謡いの出稽古の口を見つけ出した。それは堀田原のある御家人《ごけにん》の家で、主人のほか....
縮図」より 著者:徳田秋声
もらうつもりで、烏森を初め二三カ所渡りあるいたという、二つ年上の女を、田村町から出稽古に来る、常磐津の師匠の口利きで抱えてみると、見てくれのよさとは反対に、頭が....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ばかりをいつもおとがめなすってはいけません。私の思い違いかもしれませんから。では出稽古に手間取ってるのでしょう。」 「もう帰って来られるはずだ。」と老人は満足し....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
子供らしい秘密は、彼らにとって、愛の楽しい神秘の魅力をそなえていた。 ある日|出稽古《でげいこ》からの帰り道に、クリストフはオットーが同じ年ごろの少年と連れだ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た。 粉屋はその馬車を連れて、ザビーネのわずかな道具を取りに来た。クリストフが出稽古《でげいこ》からもどって来て見ると、寝台、箪笥《たんす》、蒲団《ふとん》、....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
気づいた。 オリヴィエは彼女が外出してることと思っていた。通例その時刻に彼女は出稽古《でげいこ》をしていた。ところがつい少し前に、彼女は弟子《でし》から一言の....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ありません。生活しなければならないんです。」 「どうして生活してるんです?」 「出稽古《でげいこ》をしています。」 「なんの?」 「なんでもです。ラテン語やギリ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を和らげようとは少しもしないのだった。セザール・フランクの有名な友人らがピアノの出稽古《でげいこ》を少しも彼にやめさせようとはしないで、最後の日まで生活のために....
高尾ざんげ」より 著者:豊島与志雄
た。万事のこと梅葉姐さんが世話してくれて、小女を一人使い、長唄と踊りの手ほどきに出稽古をすることになりました。 それからまた一ヶ月ほどたった頃、ちょっと、檜山....
祭りの夜」より 著者:豊島与志雄
それでも、政代は人目につきやすかった。娘の三味線の手ほどきを頼まれて、数軒の家へ出稽古に行っていた。祭礼の演芸会に出てくれとも頼まれたが、それはきっぱり断わった....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
ったって、真似方も出来るもんか。 第一、五紋の羽織で、お袴で、革鞄をぶら下げて出稽古に歩行くなんぞ、いい図じゃあないよ。いつかもね。」 八郎は呷と煽って、 ....
二面の箏」より 著者:鈴木鼓村
るとまた、四ヶ月ばかりの後のことだ、私の講習所の支部を大阪に置いてあったがそこへ出稽古に行ったところ、一人の門弟が古箏を持って来て、自分に見てもらいたいというの....