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「出納簿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出納簿の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
え慈善心の発動にはいかに技巧的な絶間ない刺戟が必要かと云う例をレッツ出版の事務用出納簿が明かに示した。そこで彼らは五十余頁にわたる類別商店会案内の後でいきなり痛....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
く低く言った。 彼はもう考えようとしなかった。テーブルにすわった。彼女は一冊の出納簿から、赤の方罫《ほうけい》がついてる紙を一枚裂き取った。 彼は書いた。 ....
」より 著者:黒島伝治
関係する重大なこと柄だった。 兵卒は、初年兵の時、財布に持っている金額と、金銭出納簿(入営するとそれを記入することを云いつけられる。)の帳尻とが合っているかど....
」より 著者:矢田津世子
て、こんなに下さいました」 月末に近い或夜、父から家計をまかされている紀久子が出納簿を調べているところへ飯尾さんがそわそわして入ってきた。そして帯の間へ挟んで....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
て日本新聞社から依頼されていた事を黄塔君はすべて余に一任した。余は病床日誌と金銭出納簿とを拵えて、それに俳句を書くような大きなぞんざいな字で、咯血の度数や小遣の....
ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
部屋。かれ自身の寝室であり、また地所の事務室でもある。窓べの大テーブルに、数冊の出納簿やいろんな書類が載っている。事務机、戸棚、台秤など。ほかにアーストロフ用の....