出臍[語句情報] » 出臍

「出臍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出臍の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
出ッ腹の太り肉《じし》、太鼓《たいこ》を張ったくらいに、すべすべとふくれてしかも出臍《でべそ》という奴《やつ》、南瓜《かぼちゃ》の蔕《へた》ほどな異形《いぎょう....
二百十日」より 著者:夏目漱石
見ると、何にでも利くようだ。――君そんなに、臍《へそ》ばかりざぶざぶ洗ったって、出臍《でべそ》は癒《なお》らないぜ」 「純透明だね」と出臍の先生は、両手に温泉《....
鴻ノ巣女房」より 著者:矢田津世子
とがらせて覚束なげに唱い出すと、ぎんはもう眼をなくして武者ぶりつき、子の顔や手や出臍のおなかにまで口をつけてぶうぶう吹いてやるのだった。 或る日、めずらしく捨....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
この祭礼の飾りものと似ていたからであろう。 香川県のある島で、デベソというのは出臍のことらしく、またその近くでネコグルマというのも興味がある。猫車は近世支那か....
ダルマ船日記」より 著者:山之口貘
くは米松を使っているという。ロープのことをモヤイと言い、モヤイを結えつけるための出臍のような突起が甲板にあって、それをボーズと称している。ハリカイというのはつっ....