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「出訴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出訴の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
けて、小者に門外へ逐出させました。この駈込訴訟と申しますものは、其の筋の手を経て出訴せいといって、三度までは逐返すのが御定法でございますから、長二も三度逐出され....
雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
を待ちかねて、許宣の置いて往った金を持って臨安府へ往った。府では韓大尹が李幕事の出訴を聞いて、銀を一見したところで、確かに盗まれた銀錠であるから、時を移さず捕卒....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
板倉重宗が京都所司代を辞職した時には、大小の政務|悉《ことごと》く整理し尽し、出訴中の事件は皆裁決し了《おわ》って、一も後任者牧野佐渡守を煩すべきものを遺さな....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
長者であった。そこで菅家の連中が承知せぬ。一族の協議会を開いて申状を認め、公然と出訴におよぶことにした。一族中には九条家の威勢に畏れて首鼠《しゅそ》両端の態度に....
蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
を待ちかねて、許宣の置いて往った金を持って臨安府へ往った。府では韓大尹が李幕事の出訴を聞いて、銀を一見したところで、確に盗まれた銀錠であるから、時を移さず捕卒を....
花咲ける石」より 著者:坂口安吾
吉の舅が訴えを起したけれども、藩の裁判では敗訴になった。 そこで江戸の奉行所に出訴し、再審の結果は山崎ら一味全員の有罪と決したが、山崎は肩の傷が元ですでに牢死....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ためにいっそう官憲の横暴が高まるのであると考えたので、多少の犠牲は覚悟の上で断然出訴したのであった。 その結果は、淀橋署長|黒葛原氏の辞職となった。私もそれ以....
徳育如何」より 著者:福沢諭吉
しょう》に非ずして、藩地の士族を恐れざるのみならず、時としては旧領主を相手取りて出訴に及び、事と品によりては旧殿様の家を身代限《しんだいかぎり》にするの奇談も珍....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
職分は、この事の次第を政府に訴え、政府の処置を待つべきはずなれども、事火急にして出訴の間合いもなく、かれこれするうちにかの強盗はすでに土蔵へ這入《はい》りて金を....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
可一切事《あいなるべきいっさいのこと》堅く御遠慮申上候、若し破約に於ては御公儀へ出訴なされ候も夢々お恨申す間敷《まじく》、後日のため覚書の事|依如件《よってくだ....