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出語り
「出語り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出語りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
若と徳次郎のひと組が来ました。道行《みちゆき》の二人連れ、さしずめ清元か常磐津の
出語りで『落人《おちうど》の為かや今は冬枯れて』とか云いそうな場面です。誰の考え....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
出れば、狐も狸も出る。向島というと、誰でもすぐに芝居がかりに考えて清元か常磐津の
出語りで、道行《みちゆき》や心中ばかり流行っていた粋《いき》な舞台のように思うん....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
せて戴きましょう。私のようなあの世の住人が食物や衣類などにつきて遠い遠い昔の思い
出語りをいたすのは何やらお門違いをしているようで、何分にも興味が乗らないで困って....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
げながら田甫路を歩いた。 「どうせお旦那はお濡れなさいましたよ。どうしても清元の
出語りでね、役者がこちとらと違って、両方とも好う御座いまさア」と市助も跣足で夕立....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
》の鐘――。」 神田の伯母からふんだくった一枚看板と、この舞台《いた》についた
出語りとで、勘次は先に立って三十間堀を拾って行った。 乾すつもりで拡げてある家....
「深川の散歩」より 著者:永井荷風
。雷蔵の松江侯と三千歳、高麗三郎の直侍《なおざむらい》などで、清元《きよもと》の
出語りは若い女で、これは馬鹿に拙《まず》い。延久代という名取名《なとりな》を貰っ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
では、既に過去のものとなったものが見出されます。例えば沖縄の場合の如き今では想い
出語りとなったものが多いでありましょう。しかしどの地方においても、失われた幾許か....