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出資
「出資〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出資の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
応接間に使ってるぐらいだから……」 「とにかくたいしたものよ。ママは……。どう、
出資しない……?」 「ああ、さっきのキャバレエの話……? 面白いと思うけど……」....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
ても、教師は居らず、ただ三年生の中田が塾長の格で塾生を監督し、時々行状を大阪の「
出資者」(――と豹一は呼んでいた――)に報告するだけだった。塾生の外に賄夫婦がい....
「蠅」より 著者:海野十三
に千五百円を投げ出して、新邸宅を建てて彼に贈った。 「ほほう。あんな方面の労務|
出資が、こんなに明るい新築の邸宅になるなんて、世の中は面白いものだナ」 彼は満....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
間君の手ですっかり癒りました。ですから、僕と座間君にはむろんのこと、この研究所の
出資者メンドーサ氏の令嬢、マヌエラさんにも非常に懐いているんです」 ちょうどそ....
「小公女」より 著者:菊池寛
とが出来ました。こんなひどい目にあったのは初めてでした。お自慢の生徒と、お自慢の
出資者が、一度に模範学校から、浚い取られてしまったのです。女史は何か盗まれたよう....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
ついそんなはすっぱな言葉づかいをしてしまった。こうして家を持たしてもらうと、ただ
出資者というものに対する感情以外のものが、もう胸の中に出来上っているのであった。....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
だ。 岸田直介――と言うのは、最近東京に於て結成された瑪瑙座と言う新しい劇団の
出資者で、大月と同じ大学を卒えた齢若い資産家であるが、不幸にして一人の身寄をも持....
「神経」より 著者:織田作之助
五円。――入口の暖簾は変えたらどうだ、ありゃまるでオムツみたいだからね」 私は
出資者のような口を利いて「千日堂」を出た。 「チョイチョイ来とくなはれ」 「うん....
「錬金詐欺」より 著者:小酒井不木
り扱う際には、こうして予め金を軟かくする必要があるというのである。 テッジーは
出資者と共に実験室にはいって、金貨をタンクの中に投ずるのであるが、その実、投じて....
「瘤」より 著者:犬田卯
。」 田辺の家でも、役こそしてないが、組合の創立委員の一人として、二十五口かを
出資しているはずであった。いざ清算となれば、それではどれほどの補償金が背負わされ....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
れたのである。ところが純朴な村人の節義は存外堅いものがあって、星岡窯のAの発見と
出資によって掘り下げていった洞窟の陶土、……それは容易に翁の使者の命ずるまま乞う....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
決する以前に、いちおうそちら側の希望値だんも承りて宜しく候。しかして閣下もし共同
出資者たることを諾したまわば、お互いの儲けの莫大ならんことを、余は信ぜざらんとす....
「扉の彼方へ」より 著者:岡本かの子
しいところです。それで父親が遺して行った多少の動産を、珪次と相談して郷里の銀行へ
出資したのだそうです。私はその方面に暗い女のことですからよくも判りませんが、その....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
ぬ不景気時代に、彼はさらに炭田を買いひろめる計画を立て、愛国銀行から百五十万円の
出資を受けて、北九州鉱業株式会社を立てたのが失敗の原因となった。 買うた炭田は....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
捜しているというのだ。『あるよ、あるとも』私は即座に答えた。しめた! 私の事業の
出資者になってもらえる。あとは口から出まかせで、中屋の店の片隅でほこりをかぶって....