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「出身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出身の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
はたしかに閉っていたんですが、ビール会社の前あたりまで来たときに、そこにいた地方出身の爺さんが、窓をあけちまったんです。私が止めようとしたときにはもう遅うござい....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
調べに貢献して下すった故園長の古い戦友、半崎甲平老人であります。この老人は同郷の出身ですが、衛生隊員として出征せられていたので、後に園長がX線で体内の弾丸を見た....
駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
は五十円の月給を取れない人がある。学校卒業生の問題は文学士ばかりじゃないが、大学出身者中で文学士が最も気の毒な境涯にある。二十年前に、嫁に行くなら文学士か理学士....
端午節」より 著者:井上紅梅
官僚は天のなせる特別の種族ではない。とりもなおさず平民の変化したもので、現に学生出身の官僚も少からず、老官僚と何の撰ぶところがあろう。『地を易えれば皆然り』思想....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
まい事もないので、オーストリアとトルコとの戦争に加わって、一と旗あげようになり、出身地の名をとって、ルムフォード伯と呼ぶことになった。一時、病気の重かったときに....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
欲しなかったのみならず作者からもまた仲間はずれにされたのである。 だが、馬琴は出身の当初から京伝を敵手と見て競争していたので、群小作者を下目に見ていても京伝の....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
風呂場へ立った。 その間に、M教師は弟のように可愛がっているという画家――美校出身の、そして芋銭先生の弟子であるところの――を呼びに、近くまで自転車を走らせた....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
を依頼することになったのである。それで、明治十一年八月には米国よりハーバード大学出身のフェノロッサ(Fenollosa)を哲学の教師として招聘いたしたのである。....
感応」より 著者:岩村透
が得意のものであった。この人は彼地有名の銀行家ビショップ氏の推薦により、特に布哇出身の美術家を養成する目的で、この巴里の美術学校へ送られたのである。私はこの男と....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
え入りたいような気持がした。 その時私より三、四十分も遅れて大学の古典漢文科の出身だというYが来問した。この人の口から日本将来の文章という問題が提起された。そ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
以後で、それから後は牛島の梵雲庵に梵唄雨声と琵琶と三味線を楽んでいた。 椿岳の出身した川越の内田家には如何なる天才の血が流れていたかは知らぬが、長兄の伊藤八兵....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て太政官に乗込もうというのが青年の理想であった時代であったから、天下の最高学府の出身者が春廼舎朧という粋な雅号で戯作の真似をするというは弁護士の娘が女優になった....
西航日録」より 著者:井上円了
本書は余が欧米漫遊の途中、目に触れ心に感じたることをそのまま記して、哲学館出身者および生徒諸子に報道したるものにして、これを別冊に刻して世間に公にすること....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
えに、二人長生の杯をかたむけて酔いを忘れたのであった。) 氏は同郷にして、その出身の学校も同一なり。その当時の同窓はたいていみな隔世の人となりたるに、海外にお....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
がなお純洋式となっているのは果して適当であろうか。脱靴だけは日本式であるが、田舎出身の兵隊に、慣れない腰掛を強制し、また窮屈な寝台に押し込んでいる。兵の生活様式....