出過ぎる[語句情報] »
出過ぎる
「出過ぎる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
出過ぎるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
ころを少し出過ぎた。二十世紀の会話は巧妙なる一種の芸術である。出ねば要領を得ぬ。
出過ぎるとはたかれる。 「あなたの方が姉さんよ」と藤尾は向うで入れる捜索《さぐり....
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
本博士が退屈をすると酸《さん》がたまると云ったごとく、忙殺《ぼうさつ》されて酸が
出過ぎる事も、余は親しく経験している。詮《せん》ずるところ、人間は閑適《かんてき....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
百、お前がそういう心がけならそれでいいから思うようにやってみろ、その代り、あまり
出過ぎると、ちいーっと危ねえことがあるから、そう思え」 「合点《がってん》だ、ど....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が、とても人様にお目にかけられるような品ではありません」 「遠慮はいけませんよ、
出過ぎるのはなおいけませんけれど、人に見られるのを恥かしがっては上達はしません」....
「源氏物語」より 著者:紫式部
なら、どうして持たせて差し上げなどするものでございますか、全体この子はあさはかに
出過ぎる子でございます。将来のことは子供の時を見てよく想像されるものですが、おっ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
碗大輔がドコから鉄砲を手に入れたろう。これを始めに『八犬伝』には余り頻繁に鉄砲が
出過ぎる。白井の城下で道節が上杉勢に囲まれた時も鉄砲足軽が筒を揃えて道節に迫った....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
った、この、かげろうの姿ばかりは、独り寝すると思ったのに―― 請う、自惚にも、
出過ぎるにも、聴くことを許されよ。田舎武士は、でんぐり返って、自分が、石段を熊の....