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「出金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出金の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
団も無い板敷の長座は苦痛の石山氏の注意で、雑談会はやおら相談会に移った。慰兵会の出金問題、此は隣字から徴兵に出る時、此字から寸志を出す可きや否の問題である。馬鹿....
元禄十三年」より 著者:林不忘
かわからなくなった。で、黙っていると、外記がひとりでつづけて、 「気骨が折れて、出金が多い。それで、無事勤めたところで、戦場一番槍ほどの功にはならんのですから、....
社会時評」より 著者:戸坂潤
及び有益なる学術研究を工業農業其他の産業に応用する実験費援助」の名による第一回支出金額を決定させたということである。どうせブルジョア科学やブルジョア技術学のため....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
意味から云うと問題の目標はもっと他の処に横たわるように見える。義金とは道義上の醵出金のことだ。個人は個人としてなりに、団体は団体としてなりに、夫々道義上の動機か....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
りに少なかりしかば、女史は落胆して、この上は郷里の兄上を説き若干《じゃっかん》を出金せしめんとて、ただ一人帰郷の途《と》に就きぬ、旅費は両人の衣類を典《てん》し....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
一|片《ぺん》の義侠《ぎきょう》、これを否《いな》むに忍《しの》びず、彼のために出金《しゅっきん》した」 と答えたが裁判官はこの事実をもって彼を共謀者《きょう....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
人口に割り付くれば、一人前十文ずつに当たる。役人の不行届き十度を重ぬれば、人民の出金一人前百文に当たり、家内五人の家なれば五百文なり。田舎の小百姓に五百文の銭あ....
京都学校の記」より 著者:福沢諭吉
ださしめ、貸金の利足に合《がっ》して永続の費《ついえ》に供せり。ただし半年一歩の出金は、その家に子ある者も子なき者も一様に出ださしむる法なり。金銀の出納《すいと....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
此引幕壱帳ヲ宜シク御受納|被下度御願申上候|様、拙者共ヘ委任相成候間、別紙此幕ヘ出金致シ候人々ノ名前目録モ相添、此段申進候。謹言。 明治十二年二月三日 在東....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ら、子供まで熱心になって競争する。その賞与金はときどき募集するが、おのおの競って出金するは妙だ。拙者も日本を代表して、金一ポンド(金十円)奮発して寄付した。 ....