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「出陳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

出陳の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
装※頗る美にして桐の箱入になっていた。この画と木彫の人形数箇とを、豊芥子は某会に出陳するといって借りて帰った。人形は六歌仙と若衆とで、寛永時代の物だとかいうこと....
からすうりの花と蛾」より 著者:寺田寅彦
始まる。日本画の部にはいつでも、きまって、いろいろの植物を主題にした大作が多数に出陳される。ところが描かれている植物の種類がたいていきまり切っていて、だれも描か....
錯覚数題」より 著者:寺田寅彦
員は先日の「花壇展覧会」は見なかったから知らないという。いろいろ問答をしてそこに出陳されている切り花を点検した結果、たぶんそれはローヤル・スカーレットと称する品....
烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
会が始まる。日本画の部にはいつでも、きまって、色々の植物を主題にした大作が多数に出陳される。ところが描かれている植物の種類が大抵きまり切っていて、誰も描かない植....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
それがまた鶴見を感動させた。物々しくはないが特殊な製作ぶりを示している。浄明寺の出陳である。舟型光背につつまれた、明快で優に妙なる御姿である。技巧は極めて繊細で....
学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
おいてこの趣旨を講演しこれを教育局年報に論述しこれが説明資料を巴奈馬桑港博覧会に出陳せり。 然れども図書館の施設いかに普及すればとて、これを利用し得べき読書力....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
たのは水墨画であったという事であり、従って今後外国で展覧会を開く時は水墨画を多く出陳する方がいいというような説まで耳にする。なるほど水墨画の類は日本支那に於て独....
ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
私は油絵三点、彫刻を一点出品したが、岸田劉生は一室を占領し、万鉄五郎また多数を出陳して気勢をあげた。真田久吉の印象派風の作品など当時にあっては尖端をゆくもので....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
なく半ば過ぎた頃、或る日、当会から師匠の許へ呼び出しが来ました。それは何時何日に出陳の品に賞が附いて、その賞牌の授与式があるのだということです。しかし、師匠、私....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ますから、会員の意見の交換などしばしばある中に、従来の如く、単に古いものばかりを出陳するということよりも、さらに新奇なものを加えて出陳してはどうか。彫刻、絵画、....
画道と女性」より 著者:上村松園
ずになっている二曲片双の屏風を思い浮かべました。それは、先年聖徳太子奉讃展覧会に出陳した、「娘」と題する徳川中期頃の町娘二人を描いたものでした。そのことをお話し....
真珠塔の秘密」より 著者:甲賀三郎
覧会が開かれた時、其の一館に有名なるM真珠店が数十万円と銘打って、一基の真珠塔を出陳して世人を驚かした事は、尚諸君の記憶に新なる所であろう。所が本月より×××省....
役者の顔」より 著者:木村荘八
、明治・大正からかけてこっちは、展覧会などに、習作つまり仕事の「地顔」をそのまま出陳する風が不思議でなくなって、「制作」の方は、特別のよそ行きのような感じになっ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
脱しているといっても決して過言ではないであろう。 先頃まで博物館の特別陳列室に出陳されていた重要文化財「枯木鳴鵙図」の一梢頭に描かれている鵙の姿から、観者が直....