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「刀背〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

刀背の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
》で眼と鼻の間へ突きをいれまして、倒れる処を其の者の抜きました長物《ながもの》で刀背打《むねうち》に二ツ三ツ打《ぶ》ちましたが、七人力ある人に打《ぶた》れたので....
堺事件」より 著者:森鴎外
ず両手で腹を二三度|撫でた。それから刀を取って、右手で左の脇腹を突き刺し、左手で刀背を押して切り下げ、右手に左手を添えて、刀を右へ引き廻し、右の脇腹に至った時、....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
少しも騒がず左右から打込んで来る息杖の下を潜りながら、木剣作りの小脇差を引抜いて刀背打ちに一人の肩口をしたゝかに打つ、打たれて一人は斬られたかと心得、ドッと前へ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いては止めしているのと反対に、武蔵の手にある刀は、びくとも動かなかった。その細い刀背から鍔にかけて、微かに雪がつもるほど動かずにあった。 彼の破綻を祈る....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
スルスルと延びてくる助広の無気味さ。刀の柄糸を捻りぎみに、右手は深く左手は浅く、刀背に蛇眼をすえて寄る平入身――。 万吉は膏の汗。ジリ、ジリ……と一寸づまりに....
私本太平記」より 著者:吉川英治
んだが、うんもすんも、二つの人影はもとより答えもしないのだ。すぐ持ち直すその白い刀背をとおして、あらあらと必殺の息をととのえ直しては、尊氏を中にはさんで、 逃....