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「刃渡り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

刃渡りの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
》ねて、猿芝居《さるしばい》、娘|軽業《かるわざ》、山雀《やまがら》の芸当、剣の刃渡り、活《い》き人形、名所の覗《のぞ》き機関《からくり》、電気手品、盲人相撲《....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
頼まれちゃやれません。時に御新造《ごしんぞ》、私はもう一ぺん危ない剣《つるぎ》の刃渡りをしてみようと思うんで。これはさる人から頼まれて、慾と二人づれなんだが――....
青春論」より 著者:坂口安吾
軒というクサリ鎌の達人と試合をしたことがある。クサリ鎌というものは大体に於て鎌の刃渡りが一尺三寸ぐらい。柄が一尺二寸ぐらい。この柄からクサリがつづいていて、クサ....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
坊を調多羅坊というのである。彼は比叡山の山法師のボスで、ナギナタの名人であった。刃渡り六尺七寸五分、柄をいれると、一丈五尺という天下第一の大ナギナタを水車のよう....
棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
せられしものと判明、屍体は惨鼻を極めている。 棚田判事の傍らに落ちていた刀は、刃渡り一尺八寸六分、無銘ではあるが、山城国京来派の名工、来国光の作と伝えられ、同....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
をかけて引き出すと、鎌の刃は横に身を起して、これは優に人間の首を掻くことのできる刃渡りを備えているのだった。 「ム……こう使うのだな」 左に鎌を持ち、右の手に....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
屋になっている。 引窓から白い月明りが映しこんでいる下に、童子は、研桶を据え、刃渡り一尺五、六寸の野差刀を持って、一心に刃をかけているのであった。 「何を斬る....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ノ森を踏破して、お花畑の天ッ辺から三十五社、蟻の細道、または人跡未踏という、剣の刃渡り、百足虫腹までも、越えてみなければ気がすまぬ」 「なんと仰せあろうとも、ま....
私本太平記」より 著者:吉川英治
現実の勝負とが、まだまだ前途には果てなく横たわっているのである。 「……つるぎの刃渡りは、そう何度も図に中る芸ではない」 彼は、海峡の船中で、大いに思い直すと....